近年、高校野球界で敵なし状態で優勝をほぼ独占していた大阪桐蔭。
そんな大阪桐蔭の戦力に陰りが見え始め、ちょっとした転機が見え始めた2019年の高校野球界。
大本命が不在とされる中で、東邦高校の優勝で終えた第91回春のセンバツ高校野球。
そんな状況で迎える101回目の夏の甲子園大会は本当にどこが優勝になるのかわからない?
久しぶりにワクワクする大会になるのではなるのではないでしょうか?
今回は、そんな第101回目の夏の高校野球の甲子園大会の優勝候補の予想。
こちらを超リアルなデータに基づいて行いたいと思います。
Contents
【高校野球】2019年101回目の夏の甲子園の優勝予想に挙がる候補はこの5つ!
東海大相模高校

まず最初に優勝候補に上げられる高校は東海大相模。
2019年の春の神奈川大会では9試合で21本塁打。
9試合で107得点と圧倒的な打撃力を土台に関東大会へと勝ち上がりました。
そして、その破壊力ある打線を武器に関東大会でも勝ち上がり2019年の春の関東大会の関東王者。
強豪ひしめく関東で圧倒的な強さを誇りました。
絶対的なエースが不在なのが少し気になりますが、そのどこからでも取れる打線は脅威。
そして、その超強力打線の中心にいる人物が2年生スラッガーの西川僚祐です。
投手の怪物が佐々木朗希ならば、打者の怪物候補はこの東海大相模にいます。
創部58年を迎える名門・東海大相模史上最強の呼び声高い神童・西川僚祐(新2年)。中学(佐倉シニア)時代から全国に名を馳せ、3年時には日本一を経験。186㎝96㎏と高校離れする体躯からHRを量産し、既に通算30HRを記録する逸材。その数字は清宮をも凌駕する。4連覇を狙う横浜を倒すにはこの男が不可欠。 pic.twitter.com/fdXbJXokCQ
— 富山の高校野球 (@nozomilabu) 2019年2月12日
186㎝96㎏と高校離れする体躯からHRを量産し、既に通算30HRを記録する逸材。
その数字は高校通算キロ機を持っている清宮を上回るペース。
間違いなく、この西川僚祐を中心に今年の東海大相模は強力打線で勝ち上がってくるでしょう。
星稜高校

2018年の高校野球界は根尾、藤原、柿木を擁する大阪桐蔭が「黄金世代」と話題になりました。
しかし、今2019年、2020年と黄金世代を形成しそうなチームがこの石川・星稜なのです。
中学時代から全国制覇を果たした選手たちが星稜高校にそのまま進学。

そして、注目は何と言ってもMax153キロを誇る本格派右腕の奥川恭伸。
この奥川恭伸を中心に、星稜中で全国制覇経験メンバーやU-15に選ばれた萩原吟哉投手(新2年)
今まで以上にない選手層を誇る星稜。
今の星稜は、星稜史上最も強い時期と言っても過言ではないでしょう。
こちらは、星稜の林監督の今の星稜高校について語った様子です↓
林監督「第1期は山下先生や小松辰雄さん(元中日ドラゴンズ)の甲子園で延長18回を戦った時代、第2期は松井秀喜さん(元ニューヨーク・ヤンキース)や準優勝に輝いた平成最初の時代、その後勝てない時期が続いたので、第3期黄金時代をつくろうということで掲げました。去年のベスト8や神宮大会準優勝など、下地が徐々に出来つつある中で、この選抜で結果を残して集大成にしたいと思っています。そして、それがずっと続くようにしていくのが究極の目標です」
https://www.news-postseven.comより引用
明石商業高校
【写真集】明石商ー東邦 準決勝配信しましたhttps://t.co/YNKpWfwVbx#神戸新聞 #明石商業 #センバツ pic.twitter.com/bgSS0jS0FC
— 兵庫の高校野球 (@kouya_post) 2019年4月2日
2018年秋の近畿大会準優勝校。
公立校ながら強豪私立並みの戦力を誇る明石商業。
ここ近年急成長し、甲子園でも好成績を残す高校です。
打の柱は1年生夏からトップバッターを任され、今年の選抜でも圧倒的な活躍をした恐怖のリードオフマン来田涼斗。
部員100人超を誇る名門・明石商業の中で、1年春から定位置を掴み既にプロも注視する天才・来田涼斗(新2年)。中学時代は神戸ドラゴンズで名を馳せ、大阪桐蔭他28校が獲得を検討。天才的な打撃技術を誇り、率も残し本塁打も放つ逸材。50m5.9秒の快速も併せ持ち、まさに隙なし。狙うは同校初の全国制覇! pic.twitter.com/sC5JzPIGp9
— 富山の高校野球 (@nozomilabu) 2019年2月11日
投手の柱は2018年の夏の甲子園で1年生にして最速140キロ台の速球をマークした右の本格派・中森俊介中森俊介。
明石商業
中森くん pic.twitter.com/6dwMmE8YsT
— Sさん (@grandjp33) 2018年8月11日
この明石商業はこの2選手が中心にバランスの取れたチーム。
しかし、その影に隠れがちですが、1~9番のどこからでも点を取れる超強力打線。
実は明石商は昨夏の甲子園ベンチ入りメンバー8人が残っており、そのときよりも投攻守すべてにおいてレベルアップ。その実力は折り紙つき。
この、打・守のバランスで言えば、全国でもトップクラスの戦力です。
この明石商業は2016年に選抜初出場以降甲子園の常連となりつつある高校。
いつ優勝してもおかしくないぐらいの実力を持っています。
↓明石商業の強さの秘密はこの記事で詳しくお伝えしています
近江高校

3季連続で県内15連勝中。
2019年春の近畿大会も制した絶対王者。
昨年秋は報徳学園に1回戦で敗退し、センバツこそ逃したものの、センバツに出ていればまず優勝候補に挙げられていたでしょう。

エース林優樹投手を中心に、「高校ナンバーワン捕手」とも呼び声高い有馬諒が引っ張るバッテリー主導のチーム。
そして、今のメンバーの多くが下級生から甲子園でプレー。
「経験」という部分も強みで、その試合巧者な完成度がチームは全国でトップクラスだと思います。
東邦高校

春のセンバツ王者は夏に弱い。
確かにそんなジンクスがあることは過去のデータが物語っています。
しかし、今年の愛知県勢は東邦の対抗馬は中京大中京のみと言っても過言ではありません。
なので、甲子園にさえ来れたらその勢いのままに一気に優勝候補に踊り出る可能性は高いでしょう。
腐っても選抜王者。
その底力は春で証明されています。

春は地区予選で負けこそしました。
しかし、その原因には野手を希望する石川投手の意向。
それに加えたエースの石川投手に代わる投手の模索中での敗戦。
そんなチーム事情がありました。
なのでエースの石川投手と並行して使える二枚看板が見つかれば、春よりさらにパワーアップした東邦になる。
そんな期待すら抱いてしまいます。
【高校野球】2019年夏の甲子園のズバリ優勝予想は「明石商業」

明石商業が「大穴」なんて思っている人は大間違いです。
近年の成績や今年の甲子園での戦いぶり。
そんなデータからも実は今最も甲子園の優勝に近い高校が明石商業なのです。
大阪桐蔭という大本命がいなくなった今、選手層・実力・経験
これらを総合すると、全国で今最も甲子園優勝に近い高校だと思います。
強さの秘密は狭間監督の緻密なデータ野球

そして、その明石商業の強さの秘密はこの「狭間監督」にあります。
この狭間監督。一見その見た目のイメージからすごい昭和の熱血漢のような監督に見えます。
しかし、バリバリの頭脳派の監督なのです。
「野球は確率のスポーツ」そんなことを語る狭間監督ですが、その采配も一見奇策に見えても全て映像研究などデータに基づいた最善策。
──強豪ひしめく兵庫県で、勝ち続けられる要因は何ですか?
狭間監督「その一つにデータ野球があります。県内の全ての大会、各球場にデータ班を派遣するので、対戦相手となる全てのデータを持っていて、私が分析をした上で戦っています。投手の癖と配球、捕手の動き、打者のタイミングなど全試合を見ます。練習後に、ビデオで2時間を見て、全員でポジショニングを中心に話し合います。一球一球、ポジショニングを変えるので、選手は一球毎に私の方を見ます。うちと試合をすると、こちらが、1、2本ヒットが多く、相手が、1、2本ヒットが少ない試合が多いです。目には見えませんが、細かいところでのデータ分析の差があるおかげで、このような結果になっています」
https://www.news-postseven.com/より引用

そんなデータ野球を実践するきっかけが前任の明徳義塾中学のコーチ時代にあります。
狭間監督はもともと明石商業に赴任する前に明徳義塾中学校軟式野球部の監督として4度の日本一に輝いています。
そこで名将馬渕史郎監督と出会い、自身の野球観が大きく変わったと言われています。
馬渕監督にピッタリ張り付きしっかりと観察し、明徳義塾のグラウンドを訪れた社会人やOBからも同じ様に知識を吸収。
そんな経験から培ったデータ野球に基づいた野球。
そして、有力な選手の入学が実を結びもともと弱小だった明石商業を10年ほどで激戦区の兵庫の強豪にまで仕立て上げました。
↓狭間監督についてはこの記事で詳しくお伝えしています
笠原将生も明石商業の優勝を予想?
そんな狭間監督について、賭博問題で一時期世間を騒がせましたが、youtuberとして復活した元巨人の笠原将生さんもこの明石商業は「3年以内の春夏どちらかで優勝する」そんなことを予言しています。
というのも、この笠原将生さんは明徳義塾中学出身であり、狭間監督の明徳中時代の教え子でもあるのです。
今までで出会った指導者の中で一番すごい。
そんなことを語る笠原将生さん。
そして、そんな指導を受けてメキメキと成長し、甲子園で結果を残す選手たち。
甲子園優勝という結果が今年に早くも実現するのではないでしょうか。
2019年の夏の高校野球もダークホースが出てくることが予想

とはいえ、予想だにしなかった高校が勝ち上がってくるのが夏の甲子園。
負ければ終わりの一発勝負で波乱は毎年の風物詩とも言えます。
過去には、佐賀北や去年にも記憶に新しい金足農業が旋風を巻き起こしましたね。

もちろん、金足農業は吉田投手が大会前から注目されており、ベスト8良くてベスト4。
それぐらいにはいくんじゃないかと予想されていました。
しかし、金足農業が前評判を覆す決勝進出のように実力以上の結果が出せてしまうのが夏の高校野球。
今年も、予想だにしない高校が決勝に勝ち上がってくることも十分に考えられます。
まとめ

まとめると優勝候補はこの5つ
「東海大相模」「明石商業」「星稜」「近江」「東邦」
そして、その中でも「明石商業」が最も有力と予想されます。
もちろん、何が起こるのがわからないのが夏の甲子園。
予想だにしない高校が勝ち上がってくるのも一つの楽しみでもありますね!
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