遠征先のマレーシア・クアラルンプールで交通事故に巻き込まれ怪我を負ったバドミントンの世界チャンピオン桃田賢斗選手。
情報が錯綜しているようですが、診断結果や怪我の様子は一体どのようなものなのでしょうか?
今回は、正式な公表されている情報を元に詳しくまとめてみました。
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マレーシアで交通事故に遭い怪我を負った桃田賢斗

この事故は13日午前5時(日本時間6時)過ぎ、宿泊先のホテルから帰国のためクアラルンプール国際空港へ向かう途中、桃田賢斗選手らを乗せたワゴンタイプのタクシーがタンクローリーと衝突して起きました。
タクシー運転手は死亡するなど、かなり悲惨な事故だったようです。

こちらが、桃田賢斗選手らが乗っていた事故車の様子。
想像以上にヤバいですね….この車が事故の悲惨さを物語っています。

桃田賢斗選手は幸いなことに後ろの2番めの席でありながら、シートベルトをしていたようで、そのことも不幸中の幸いだったことでしょう。
もし、シートベルトをしていなければ、運転手と同じ運命を辿っていてもおかしくはなかった。
それほどまでに九死に一生の出来事だったことでしょう。
桃田賢斗の診断結果が深刻?その内容は?

では、このような悲惨の事故で桃田賢斗選手は一体どのような診断結果を受けたのでしょうか?
詳しくご紹介していきましょう。
診断結果①顔面3カ所の裂傷
まず、目に見えてわかる怪我はこの顔面3カ所に受けた『裂傷』でしょう。
裂傷とは、文字どおり『裂けた傷のこと』です。具体的には、皮膚や肉が裂けて出血する程度の傷。
桃田賢斗選手の場合、顎部裂傷、眉間部裂傷、唇裂傷の3箇所。

まずは眉間部裂傷。かなり、目立つ傷になってしまったいますね…
裂傷の特徴は切り傷よりも傷口が荒いことです。
裂傷は、切り傷のように、刃物などの鋭利なものでいた傷口が比較的きれい(鋭利という意味で)なものではありません。
木の枝ややすりや動物の爪、ノコギリなどのギザギザしたもので、引っ掻かれた’’引っ掻き傷’’のようなものです。
確かに桃田賢斗選手の場合も縫い合わせているだけで、事故後はかなり悲惨な状態だったことが伺えます。

それに加えて、唇裂傷。
唇から鼻にかけても眉間部のように縦に一本線の裂傷を負っていることがわかります。
この部分も眉間部裂傷と同様、かなりひどい傷でしょう。
ただ、顎の部分は特に目立つ傷は確認できず、このことから、桃田賢斗選手の場合、裂傷の傷は眉間部と唇裂傷、そして顎部裂傷の順でひどいことがわかります。
ただ、裂傷の一番厄介なところは、痛みが取れたとしても傷跡が残る可能性が大きいこと。
スポーツ選手といえど、CMなどスポンサー料もかなり貴重な収入源であり、ある意味ルックスもかなり大事になってきます。
なので、見た目に変化が加わってしまうのはどうしても裂けたいところですね….
診断結果②全身打撲
また、桃田賢斗選手の傷以外の面での怪我の心配ですが、噂されている歯の損傷や右前腕骨折はどちらも同乗していたコーチの怪我であり、あくまでも桃田賢斗選手自身は全身打撲とされています。
そして、治療を担当したマレーシアの医師は、1ヵ月ほどで練習に戻れ、今後の競技に影響はないだろうとの見解だそう。
上の動画を見る限り、しっかり自分で歩けていることが確認できますので、プレー面に肉体的な影響はないと言えるでしょう。
桃田賢斗の診断結果以外に懸念される後遺症

さて、ここからはニュースでは報道されていない、事故後に起こりうる、目に見えない怪我。
後遺症について考えていきましょう。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSDとは交通事故の体験が精神的に大きな負担となり、心が不調になってしまう症状。一般にトラウマと呼ばれているような症状のこと。
災害・戦争・暴力・重大な事故などを自らが経験、または目撃することで精神的に強烈なショックを受けることで、心に傷を負ってしまう可能性があります。
また、このPTSDは精神的に強いと思っている人でもなる可能性があり、その引き金は非常に不規則とされています。
そして、PTSDには、以下のような症状になると言われています↓
・交通事故のニュースを見ると気分が悪くなる
・サイレンを聞くと動悸がする
・事故の夢を繰り返しみる
・車に乗ろうとすると気分が悪くなる
こちらは、症状のほんの一部ですが、このように、フラッシュバックといって、事故の時と全く同じ体験をしたように感じることもあります。
記憶がよみがえるだけでなく、動悸や緊張、冷や汗や足がすくむなどの身体症状が同時に現れることもあります。
昨年、踏切内で転倒、顔面強打、腕や膝に怪我、病院にも行かず済ませた私ですが、身体へのダメージは結構あって、何だか微妙な不調が残っている気がします。もっと大変な衝撃だろうし、桃田選手にはきちんと治療、静養して欲しいなぁ。オリンピックに間に合えばという願いはありますが。
— かよ (@n_kayoko_t) January 16, 2020
バドミントンの桃田選手。
PTSDになるリスク大いにあると思う。
自分が乗ってた車が事故って前に乗ってた運転手が亡くなってるから。落ち着くまで、車に乗れなくなったりしてもおかしくない。俺が親父亡くした時もPTSDの症状でトラウマだったり夢に出てきたり死ぬほど恐ろしくなってガクガク震えたり。— 🏉SHOTA🏉 (@SHOTA_RUGBY_HO) January 16, 2020

今回の桃田賢斗選手の場合も目の前に運転していた若者が亡くなっていますし、その要因はジュブンンイ考えられます。
逆に言えば、 メンタルは強いから世界一になれたかも知れませんが、生死を彷徨う経験の場合、そこはあまり関係ないのではないでしょうか。
特に、日常生活で車に乗る機会は今後嫌でもあることでしょうし、この『車』が引き金となってPTSDを発症してしまうようなら、かなり今後の競技人生に不利になってしまうことでしょう。
試合前の車移動なんか国内外問わず日常茶飯事ですし、当然試合には会場に車を使って行くことなどもあります。
そういう精神的に集中したいタイミングで妨げになるようなことが起こってしまえば、後の試合にも少なからず影響は出てしまいます。
武井壮も懸念する見えない歪み
武井壮、桃田賢斗の交通事故に「ほんの少しのひずみができる可能性」 https://t.co/eb65rU4QpG
— 山口 裕司 (@kUU8aDMeK6ABVNx) January 16, 2020
また、自身も陸上10種競技で元日本記録を持つなど、過去に陸上のトップアスリートであり、現役でもアスリートとしてありつづけるタレントの武井壮さんの意見も非常に興味深いです。
武井壮さんの持論では、ケガにより、体に特に異常はなくとも、少し休んでしまうことで、丁寧に整えていたコンディションが微妙に狂ってしまう。
この微妙な歪みが本調子を狂わせてしまう。こんなことを語っていました。
武井は「桃田選手はここ数試合。半年ぐらい絶好調で、最高の状態だった。フィジカルも技術も整っていて、オリンピックに準備万端っと、この半年で更に詰めて他の選手との差を広げて金メダルを確実にしようっていう時期なんですよ」とアスリート目線で説明。
「そこでこのケガがあって、たとえば何日か休まなきゃいけないって事になると、ほんの少しのひずみができる可能性がある。彼を倒そうと世界中のバドミントンプレーヤーが技を磨いていますから、これでオリンピックの金メダル争い、少し混とんとする一つの要素になりかねないと思いました」と持論を展開した。
桃田賢斗の診断結果はオリンピックに影響するのか?

ここまで、桃田賢斗選手の診断結果を受け、多くの人が気になることそれは『オリンピックには影響ないの?』
ということでしょうが、個人的にはオリンピックまでに完治も練習もできるだろうけど身体の修復にごっそり体力持っていかれてるだろうから動きは劣化する。そう思います。
とはいえ、まだまだオリンピックまで半年あります。
この期間を周りもできる限りの最大限のサポートをしてあげ、オリンピックに万全の状態で臨んでもらいたいですね!
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