恩赦とは?なぜ必要なのか?素人でも簡単に分かりやすく説明してみた!

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2019年の天皇即位である出来事が話題になっていますね。

それが、「恩赦」
しかし、私たちの人生でほぼ聞かないであろう、この慣れない言葉。

しかし、その内容は非常に興味深いもので、一度受けた刑罰が減刑されるなど、「そ・・そんな裏技あっていいの・・・?」と思わず耳を疑うほどの特別対応。

では、なぜ?一体恩赦というのは必要なのか?

そもそも一体恩赦とは一体何なのか?今回は、その意味や必要な理由について政治に詳しくない素人でも分かりやすく解説してみました。

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恩赦とは?意味を分かりやすく説明

恩赦 意味 分かりやすく

恩赦とは、wikipediaではこう記されています。

恩赦(おんしゃ、英語: Pardon)とは、行政権(又は立法権)により国家の刑罰権の全部又は一部を消滅若しくは軽減させる制度のことを言う。赦免復権とも言われる

wikipediaより引用

わ・・・分かりづらい(汗)

何ですのそれ・・・?って多くの人は思うことでしょうが、まあ分かりやすく言うと・・・

恩赦とは『国で何かめでたいことがあったときに犯罪者が受ける刑罰を軽くする』といういわゆる特別ルールのようなものです。

裁判で決まった刑罰を、特別な恩典によって許し、または軽くすることであり、まずは内閣が決定し、天皇が認証する。このような流れになっています。

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『恩赦』は大きく分けて2つ「政令恩赦」と「個別恩赦」

恩赦 意味 分かりやすく

少し難解に思える『恩赦』

しかし、その全体像は「政令恩赦」と「個別恩赦」
この2つを基準に考えると全体像が理解でき、スッと理解できることでしょう。

政令恩赦(3種類に分かれる)

まず、「政令恩赦」ですが、政令で罪や刑の種類などの基準を決めて一律に行われるもので以下の3種類に分かれます。

「大赦」→有罪判決が無効になる
「減刑」→刑が軽くなったり、刑期が短くなる
「復権」→有罪判決によって生じた資格の制限を取り除く

このように、恩赦と聞くと「刑務所にいる人が出てくるの?」なんて想像してしまいガチですが、その基準は細かく区切られており、無秩序に刑務所にいる刑が確定している人が出てくるわけではありません。

個別恩赦(4種類に分かれる)

一方、「個別恩赦」は、機関の個別の審査により恩赦を決定する方式のこと。
そして、それは以下の4つに分かれています。

「特赦」→有罪判決が無効になる
「減刑」→刑が軽くなったり、刑期が短くなる
「刑の執行の免除」→言い渡されていた刑が免除される
「復権」→有罪判決によって生じた資格の制限を取り除く

『個別恩赦』の『タイミング』も2種類

また、個別恩赦が適用された場合、恩赦が出るタイミングも以下の2つに分かれていて、いずれも有罪が確定した特定の人に対して恩赦を行うかどうか個別の審査で判断して恩赦の実施を決定します。

「常時恩赦」→日頃から行われている恩赦
「特別基準恩赦」→期間を限って行われる恩赦

「政令恩赦」と「個別恩赦」の違いは?

恩赦とは

とまあ、色々説明してきましたが、この、『政令恩赦』と『個別恩赦』って一体何が違うの?
そんな疑問が浮かび上がると思いますが、両者の最も重大な相違は,『審査機関の有無』

手続上、『個別恩赦』には中央更生保護審査会(更生保護)という審議機関があるのに対し,『政令恩赦』にはそのような審議機関がなく,決定が時の内閣の専断にゆだねられる点にあります。

個別恩赦については、法務大臣は本人に恩赦状(特赦状、減刑状、刑の執行の免除状又は復権状)を下付しなければならないと法律で定められています(恩赦法13条)。

具体的には中央更生保護審査会から、上申権者(刑事施設(刑務所・拘置所等)の長、保護観察所の長、検察官)を経て、本人に交付されます。

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2019年の恩赦の内容や対象者は?

恩赦 なぜ

さて、気になる2019年に実施されるの恩赦は一体どのような内容なのか?
その内容と詳しい対象者についてお伝えしていきましょう。

2019年の天皇陛下の慶弔に伴う恩赦は『政令恩赦』の『復権』が大半

今回の2019年の天皇陛下の慶弔に伴う恩赦に関しては、あらかじめ内閣で決める『政令恩赦』がほとんどを占めており、約55万人に恩赦を実施することを決ました。

そして、その内容も罰金刑を受け、医師などの資格を制限された人を『政令恩赦』で一律に救済する「復権」が大半です。

そして、刑罰が執行できない一部の重病者についても『個別恩赦』で個別に審査し執行を免除します。

罪をなかったことにする『大赦』や刑罰を軽くする『減刑』は行わない方針であります。

なので、殺人犯やそもそも刑務所に服役しているような『禁固刑』以上に当てはまるような人は該当しません。

恩赦の『対象者』はどんな人達?

恩赦 対象者

では、具体的にその対象者になる人はどんな人なのか?

結論から言うと、今回の対象者のほとんどは、『なんらかの罰金刑により資格の制限を受けている人』となります。

資格によっては、資格取得時、または資格受験前に何らかの犯罪を犯し、禁錮・懲役といった刑に処せられてしまった場合はその執行が終了したとき(服役終了)、または執行されなくなったとき(執行猶予満了時)。

といった時点からその時点から3年間〜10年間(職業によって異なる)は欠格の事由に該当し、その職に就けなかったり、その資格の受験ができなかったりします。

例えば以下のようなパターン↓

・医師の人が医療行為での違反ではなくとも、全く関係のない交通違反で罰金刑求刑を受け、一定期間一定の国家資格の受験資格を喪失している人。

・受験勉強でストレスのたまった司法試験受験者が、隣の家を放火して、刑務所に収容され、

・罰金刑でも数年間試験を受けられない国家試験を受ける人。

このような人が今回の恩赦で恩恵を受ける人になります。
そういう権利を復活させてあげるというのが今回の恩赦の趣旨です。

罰金刑以上で制約を受ける職業

具体的に、罰金刑でもその職業制約が生じる職業は多々あります。
その一部をご紹介しましょう。

資格制限がある職業
●公務員
●法律家(裁判官・検察官・弁護士)
●司法修習生
●校長・教員・教育委員会
●医療(医師・薬剤師・看護師etc)
●建築(宅建・建設業者etc)
●会計士・司法書士・行政書士 etc

こういった職業の人や目指している人は、万が一罰金刑でも課せられてしまうと、罰金を払い終わった日から3〜10年間は資格の剥奪だったり試験を受けれないといった制約を受けます。

選挙違反の権力者を救済するのが今回の恩赦の主な狙い?

恩赦 対象者

そして、今回の恩赦の目的である、『資格制限者の救済』
そんな目的の陰で、最も得をするのではないか?

実は陰でそんな噂をされている人たちがいます。
それが『政治家』です。

今回の恩赦は、実は選挙違反を犯した『公職選挙法違反者』の権力者を救済するため。
これが真の目的ではないか?そう言われています。

選挙違反には厳しい処分があり,罰金刑の場合は判決確定から5年間は立候補禁止とされています。

恩赦によって多くの一般人を救済する。
その陰でどさくさに紛れて政治的に有利になるように持っていく。

そんな思惑が今回の恩赦では透けて見えます。

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『運転免許』に関する違反に今回の恩赦はあまり関係ない

恩赦 運転免許

『免停』は『行政処分』

今回の恩赦において、多くの聞こえた声が、『免停』などの軽微な交通違反に関してです。

しかし、結論からお伝えすると、こちらの問題に今回の恩赦は関係ありません。
なぜなら、『免停』など免許の点数に関することは全て『行政処分』だからです。

そもそも恩赦は恩赦は刑事罰を免除することです。

まず重い交通違反に対する処分は、
①罰金や懲役などの刑事処分
②運転免許の対する行政処分
です。

恩赦の対象は①のみです。(しかも『軽微』な場合のみで死亡事故などは該当しません)

よって免許に対する違反点加点などは②に該当するため、恩赦の対象ではないです。

つまり、こちらもちらほら聞こえてくる未だに問題になっている『飯塚幸三』に関しても、①に関する交通違反ですが、『軽微』な交通違反のため、今回の恩赦は関係ないと言えます。

つまり、ほとんどの人はそこまで恩赦の恩恵はない


つまり、今回の2019年の天皇陛下の慶弔に伴う恩赦は多くの人が想像する恩赦。

「特赦」→有罪判決が無効になる
「減刑」→刑が軽くなったり、刑期が短くなる
「刑の執行の免除」→言い渡されていた刑が免除される

といった刑務所に入るほどの重大な犯罪を犯した対象者が減刑、刑の免除をされると言った話ではなく、『罰金刑の人が国家試験を受けられない等の制限が回復する』だけの話なのです。

そもそもなぜ?恩赦は存在するのか?必要な理由はあるの?

恩赦 意味 分かりやすく

とここまで、「恩赦」の内容について詳しくお伝えしてきましたが、じゃあなぜ?そもそも恩赦なんか必要あるの?というのが大きな疑問点ではないでしょうか?

ここからは、その恩赦が存在する理由。
こちらについて詳しくお伝えしましょう。

恩赦の存在意義

まず、そもそもの一般的に言われるなぜ?「恩赦」が存在するのか?
その存在意義はおおまかに以下の3つになります。

①誤判からの救済
再審請求という制度がありますが、厳格な要件が求められるので、法律で定められた再審手続きで救済出来ないケースもあり得ます。
*殆ど無い超レアケースですが・・・。
そういった場合に、判決は覆りませんが、恩赦による救済が考えられます。
②社会情勢の変化に基づくもの
思想犯や政治犯など、例えば前政権が極度に不当な思想弾圧などを行っていた場合に、政権の交代によりそれを是正して恩赦を出すことが考えられます。
③受刑者の行状によもの
受刑者の改悛の情が極めて深いという場合に、恩赦が考えられます。
ただし、仮出所という制度もあるので、例えば国の存亡の危機のようなことがあって、そのために必要不可欠な有用な人物といった、本当に特殊な場合以外はこのケースでの恩赦は考え辛いと思います。
このように、社会における不条理に対して「恩赦」という機会を与えることで解消していったということですね。
まあ、必要か必要ではないかと言われれば、必ずしも必要であるとは言えませんね。

本音は天皇のお慈悲や威厳の誇示?

恩赦 なぜ必要

しかし、噂されている「本音」の部分についても迫っていきましょう。

一般的に「恩赦」は社会における不条理を解消するため。
というのが主な目的でもあります。

しかし「国民の天皇制度の重要性の再認識」という側面もあります。

『法律』というのはどんな権力にも屈さない不変の存在。
しかし、それすらも覆してしまう天皇制度の凄さ。

いわば、「天皇制度の隠然たる権力を国民に知らしめるための行事」

天皇制度といっても、たまには宣伝しないと陳腐化してしまう。商品販売と同じで、宣伝する必要がある。こんな見方もできるわけですね。

しかし、「恩赦」は「時代錯誤のモノ」という感じは否めない

とはいえ、21世紀の法治国家の日本において、「3権分立を超えたものが存在する」
というのは大きな問題であり、この「恩赦」というのは時代錯誤の負の遺産。

そんな印象を受けてしまう感じは否めません。

いわば「悪しき伝統」と言わざるを得ない存在であり、21世紀になったいま、大きくその存在を見直すべき。

そんな世論の声が多いですし、ほとんどの人がそう感じていることでしょう。
「伝統を受け継ぐことは大事」なこと。

しかし、それ以上に「良い伝統だけを引き継ぐ」そんなことの方がもっと大事ではないでしょうか。

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